本の紹介 「語学の天才まで1億光年」
今日は本の紹介
正月休みなので、ブログぐらい毎日書こうぜ…と思うわけですが、なかなか毎日となると難しいものですねぇ。
今日は本の紹介をば。
こちらの本は「ゆる言語学ラジオ」で紹介されていたもの。めちゃめちゃ面白そうだったので、冬休みに読もうと思って楽しみにしていました。結局、年をまたいで読了。今年一番初めに読み終えた本になりました。
期待に違わぬ面白さ。これはおすすめです! 言語が好きな人でも、そうでない人でも面白いはず。とにかく書いてあることがメチャクチャです。どうメチャクチャなのかは言っちゃうとネタバレになるので言いませんが…。
ああ、そうだ、紹介動画の方も貼っておかなきゃ。
中国語を勉強するくだりで…
著者の高野さんが中国語を勉強するくだりで、「n」と「ng」の話が出てきます。これは自分も前に書いたことがあるし、中国語の初学者ならほぼ必ず出会う話ではないでしょうか。
で、「あー、その話ね」と思って読んでいたわけですが、なんと、それだけではなく、なぜ「越」という字が、今の中国語では「yue」、今の日本語では「えつ」なのか…ということまで考察されていて、非常に驚きました。そして、説明がバッチリはまるのです。で、「決/jue/けつ」「雪/xue/せつ」「接/jie/せつ」も同じ理屈なんだろう、と。
自分はそれらはすべて「そういうもんだろ」ぐらいにしか思っていなかったのですが、知恵を絞ればちゃんと見えてくることがあるものなのですね。丸暗記もいいのだけれど、高野さんのように「その奥にあるもの」を考えることで、より深く(しかも効率よく)理解できることもあるのだなぁとしみじみ思いました。
なぜ、「越/yue/えつ」なのか…という話も、ぜひ書籍でお読みいただければと思います。
結びの言葉が…!
エピローグのところも非常に感動的でした。そして、(世代が近いせいでしょうか?)自分も同様に感じているのですが、どんなに機械翻訳が進歩しても、語学の学習がまったく不要ということにはならないのではないか、とおっしゃっています。
そして、最後の一文が非常にポジティブ。ぜひ書籍で読んでいただきたいので引用しないのですが、強く勇気づけられる文章で締めくくられていました。
もう一度書いておきますが、語学好きでもそうでなくても楽しめる本なので、おすすmです!!