検定試験について

 

やっぱり受けた方がいい

外国語を勉強する理由は人それぞれだと思います。外国に旅行に行きたいからとか、仕事で使うからとか、外国の本を読みたいから、とか。

なので、絶対に検定試験を受けなければならないということもないのですが、それでもやはり「受けた方がよい」と思います。

自分の語学力を客観的に測る物差しになりますし、何と言っても励みになります。

個人的には「各言語で3級まではとりたい」というのを目標にしています。

 

これまでに合格した検定

自分でもいつ何を受けたか忘れていましたが、この機会にまとめてみました。(順次追記)

 

中国語

  • 第81回(2013年11月) 準4級
  • 第83回(2014年6月) 4級
  • 第84回(2014年11月) 3級

 

イタリア語

  • 第37回(2013年10月) 5級
  • 第38回(2014年3月) 4級
  • 第56回(2023年3月) 3級

 

ドイツ語

  • 2017年度冬期(2017年12月) 5級・4級
  • 2018年度夏期(2018年6月) 3級
  • 2018年度冬期(2018年12月) 2級

(2018年12月に受検した2級は現在結果待ち) →合格しました!

 

フランス語はまだ聞き流す領域を出ておらず、検定試験はまったく受けていません。

フランス語

  • 2022年度春季(2022年6月) 5級・4級
  • 2022年度秋季(2022年11月) 3級

 

ここまでの経緯はだいたいこんな感じ。

  • 2012年4月 語学をやろうと思い立つ。NHKラジオ講座のCDを買い始める。中国語、イタリア語、ドイツ語、フランス語を毎月聴くようになった。
  • 2013年 腕試しがしたくなり、検定試験を受け始める。このとき力を入れていたのは中国語とイタリア語。ドイツ語、フランス語は、NHKラジオ講座を聞き流す程度。
  • 2014年 引き続き、中国語とイタリア語をメインに。
  • 2015年~2016年 中国語とイタリア語を継続するも、壁に悩まされる。
  • 2017年 気分転換の意味でドイツ語をメインにする。
  • 2018年 夏にドイツ語3級に合格。ドイツ語については「各言語3級」の目標に達したわけなので、そこでやめてもよかったのだが、成績がよかったので2級にチャレンジすることを決断。12月に2級を受けて、現在結果待ち。→合格しました!
  • 2022年 年初に「今年はフランス語をやる!」と決意。埋もれていた参考書をひっぱり出し、春季に5級と4級、秋季に3級を取得しました。
  • 2023年 前年秋の仏検3級合格後、イタリア語の勉強を再開。仏検の秋季から伊検の春季まではかなり間隔が短く、だいぶ焦ったが、なんとか春季の伊検3級(IBT試験)に合格。
2012年4月より前はどうだったかというと、中国語とフランス語は大学生のときにやりかけてすぐに挫折。ドイツ語は第二外国語だったので2年間は勉強していますし、また、当時かなり頑張りました。(Die Unendliche Geschichte を原書で読もうとしておりましたが、途中で卒業となり時間切れでした)
 

どこかにある「壁」

検定試験を受けていくと強く感じるのですが、それぞれの言語で「ここまでは独学で到達できる」「ここからは専門教育または海外経験がないと無理」という「壁」があるように思います。

中国語で言えば3級、イタリア語なら4級、ドイツ語は微妙ですが3級(人によっては2級と言うかも?)の先がその「壁」ではないかというのが自分の感触です。フランス語も 3級でしょうか。「壁」のところまではほぼNHKラジオ講座のCDと市販の問題集だけで行けます。

「壁」を越えるためにはなんと言っても強いモチベーションが必要になると思います。勉強に時間をかけるとか、勉強法を工夫するとか、あるいは、勉強のためにお金をかける(学校に行ったり個人レッスンを受けたり)とか、「壁」を越えるためには努力が必要になりますが、モチベーションがなければその努力を支えられないように思います。

自分の場合は、まずは中国語で壁を越えたい。大好きな台湾に旅行に行ってもっとふつうに現地の人と会話したいというのが今のモチベーションです。

 

まずは「壁」のところまで

「壁」を越えるのはちょっとたいへんそうではありますが、まずはその前にとにかく「壁」のところまで行くのがよいかなと思います。成功体験を積み重ねることで自信をつけていくのがいいんじゃないかと。

目標を定める

いつ頃の時期にどの級をとろうか、という目標を立てるとダレなくていいかと思います。中国語とイタリア語は「とれそうなところまで勉強したらとろうか」という感じでやってしまいましたが、ドイツ語については目標を定めてやっていました。

自分が受験した時期を振り返ってみると、中国語とイタリア語は力を入れて勉強し始めてから1年半後に最初の試験を受けているようです。これはちょっと「時間をかけすぎ」かもしれません。半年とは言わないが、1年でもよかったかもしれない。このへん、やはり明確な計画を立てていなかったせいでしょう。

最低の級も一応受ける

これは意見が分かれるかもしれませんが、初めて勉強する言語であれば、やはり最低の級(中国語なら準4級、イタリア語・ドイツ語・フランス語なら5級)から始めるのがいいかなと思います。ある程度真面目に勉強していれば、半年から遅くとも1年で最低の級には合格できるはず。何かに「合格する」というのはやはり自信になります。その自信をもって、その先の級を目指していけばいい。まずは成功体験を得るために、最低の級を受験し、合格するというのは、いい方法だと思います。

多くの検定試験で、連続する級の併願ができるようになっています。ドイツ語もフランス語も自分もそうしましたが、最初は「5級と4級の併願」がいいんじゃないかと思います。4級に合格するに勉強するわけですが、もし4級がダメでも5級がある、と思えるので、だいぶ気が楽です。

受検する級に応じた問題集をやる

「壁」の手前のレベルでは、問題集をやるのが有効です。受検する級に応じた問題集を買ってきて、ちゃんと解く。問題集に書いてあることがわかるようになればまず合格間違いなしです。

ドイツ語2級を受けるときに気づいたのですが、ドイツ語の場合、2級になると急に問題集や参考書の種類が少なくなります。3級まではいろいろな本があったのに。これは2級の試験が「問題集でどうにかなる内容ではない」からでしょう。かなりの語彙力が要求されますので、問題集どうこうではなく、普段からそうとうドイツ語を読んでいないと2級の試験は厳しいです。これが2級が「壁」ではないかと思う所以です。

が、「壁」の手前であれば、間違いなく問題集は有効です。NHKラジオ講座と問題集、この2つで合格できます。

 

試験当日

自戒の意味も込めて、自分のやらかしたことを列挙。皆様はこういうことのないようにしていただければと…。

  • 前の日飲みすぎない (中国語検定3級、ドイツ語検定4・5級の日はひどい二日酔いでした…)
  • 余裕をもって会場に行く (ドイツ語検定2級のときは危うく遅刻しそうになりました)
  • 受検票を忘れない (中国語検定3級のときは会場に向かう途中で受験票を忘れたのに気づき、取りに戻りました)
  • アナログの腕時計を持っていく (たまに、壁に時計のない会場もあります。ドイツ語検定2級のときがまさにそれで、AppleWatchは電源を切らねばならず、まったく時計なしで試験を受けるはめになりました)

もし万一こういった「やらかし」があったとしても、とにかく試験が始まったら、あきらめないことが肝心です。マークシートの問題が多いので、とにかく回答はすること。その際、まったくの運まかせにするのではなく、少しでも正答の可能性を高くするために考えること。悪あがきかもしれませんが、ときにはそれも必要。

 

これから試験を受ける方にとって、少しでも参考になれば幸いです!