仏検5級・4級合格のためにやったこと

仏検5級・4級合格しました!(しかも満点で!)

10日ほど前にインターネットで結果を見てはいましたが、証書も先日届きました。

5級も4級も無事合格、しかもどちらも満点でした。今までいろいろな語学の試験を受けましたが、満点というのは記憶にありません。頑張った甲斐がありました。

 

フランス語を始める前の状態は…

検定を受けるためにちゃんと勉強しようと思ったのは今年の年初。それから半年間いろいろと勉強したわけですが、実は勉強を始めた時点で少し下地はありました。

  • 大学生のときにフランス語を勉強しようと思って挫折したことがある。
  • 2012年ごろにも再度チャレンジしようとして参考書を買ったりしていた。やはり挫折。しかし、そのおかげでフランス語の参考書はけっこうすでに持っていた。
  • 同じく、2012年ごろからずっとNHKフランス語講座のCDを買ってはいたし、聴いてはいた。ただし、聞き流すだけで、テキストを読んだりはしていなかった。
  • 英語はある程度できる。
  • イタリア語もちょっとは勉強したことがある。(伊検4級はとった)

最後の「イタリア語はちょっとやったことがる」というのは実は意外に役に立ちました。文法も単語も近いのです。

こういう状況なので、「半年勉強しただけで仏検4級とれた!」とはちょっと言えないかなぁと思っています。

 

仏検に向けてやったこと

「とにかく自分は単語を知らん!」ということで単語の勉強から始めることにしました。並行して文法の基礎を学び、その後、問題集にかかる、という順番でした。

 

単語の勉強

これはやはり「キクタン」シリーズが役に立ちます。

「聞いて覚える」単語集なわけですが、これを書き取りに使いました。1週間分(1日分ではなく)を1単位として、ずらしながら3回書き取るやり方で紙に書きまくりました。(第1週、第2週、第3週、…までいったら、ちょっと戻って、第2週、第3週、第4週…、と続けていくやり方です)

「初中級編」の書き取りをやっている途中で5級・4級の試験日になったと記憶しています。

主に書き取り用に使いましたが、散歩しながらCDの音声を聴いたりもしました。

このシリーズはちゃんと名詞の性がわかるようになっているのがいいですね。

 

 

 

文法の勉強

文法の勉強は何と言っても「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある」。

フランス語の参考書のおすすめを調べると、必ずこの本が出てくるというぐらいの名著です。今回たいへんお世話になりました。

4級までの文法事項は完全にカバーされているので、この本の内容をきちんと理解していれば、4級はまったく問題ありません。(正直自分は「きちんと理解」できていたか怪しいですが) 4級合格のための文法の勉強は、これ一冊で十分です。

 

そういえばこれも読んだんでした。(自分が読んだのは古い版のものですが)

これも読んでおくといい一冊です。あと、不規則動詞の活用が一覧になっているのがうれしい。動詞の活用も書きまくりました。

 

問題集

やはり検定試験なので、実際に出題される問題の形式に慣れておく方が有利です。5級と4級、それぞれ2冊ずつやりました。「仏検対策」のシリーズと「スピード合格」のシリーズ、どちらが特にいいということもなかったかなと思います。手に入る方、あるいは、気に入った方でいいのではないでしょうか。

問題集をやるのは、ある程度勉強が仕上がってからの方がいいかなと思っています。勉強ができているかの確認の意味で使うのがいいのではないかと。同じ問題集を繰り返しやっても、覚えるべき内容ではなく、練習問題の答えが何番だったかを覚えてしまうので、あまり意味がない。(本番と同じく、練習問題も選択式なので) 問題集は一度やるだけ、ぐらいに思っておいた方がよいかなと思っています。

なお、今回これらの問題集の巻末にある模擬試験をやってみて、十分に合格点がとれるという感触を得たのが自信につながりました。また、どちらのシリーズも問題の難易度は本番に近く、力を測るために大いに役立ちました。

 

メルカリの活用

今回は「キクタン」シリーズと問題集たちすべてをメルカリで購入しました。(「フラ語入門…」は、以前買ってすでに持っていました)

どうせ書き込んだりするんだから、新品にこだわる必要はないし、ずっと保存しておく本でもないので、それで十分ではないでしょうか。

メルカリで参考書や問題集を購入するときに注意しないといけないのは、前の持ち主の書き込みがあるかどうか。書き込みがあるものの方が安く出品されているのはいいのですが、問題は書き込みの内容。重要事項にマーカーがひいてあるとかいうのはいいんですが、練習問題の解答を記入した後があるというのは、自分が解いてみるときに邪魔になるので要注意です。(なお、自分が購入したものは、出品者の方はちゃんとそのへん断ったうえで出品されていましたし、自分も納得して購入しておりますので、出品者へのクレームではありません。この記事を読んだ方がメルカリをご利用される際の一般的な注意事項という意味で書いております)

キクタン」の一冊に、「フランス語の勉強頑張ってください」というメモがはさんであり、とてもうれしかったです。こういう出品者の方はいいですね!

 

ところで5級は受けるべき?

ここは考え方の分かれるところだと思います。自分は「いちばん簡単な級も受ける」派です。特に、連続した級の併願が許されているのであれば、「すべり止め」的な意味で受けておくのは、心理的にも安心できるかなと思います。

また、一から勉強される方の場合、いきなり4級だとハードルが高すぎる可能性があります。まずは5級の勉強をして、「なんだ簡単じゃないか」と安心してから、4級に取り組むというのでもいいんじゃないでしょうか。自分はそうでした。いきなり4級の勉強から始めていたら挫折していたかも。

 

そして今後は…

勉強した言語については3級までは合格したいという目標があるので、仏検3級に向けて勉強を開始しております。秋の試験(11月)を受けるかどうかは、勉強の進み具合で決めたいと思います。できれば受けたい。

 

文法についてはちょっとステップアップしてこちらを…と思って読み始めていますが、いやこれはなかなか歯ごたえがある。

 

同じく文法の勉強の意味で問題集もやっています。これは検定のための問題集ではありません。検定のために限定した勉強ではなく、一般の問題集をやってみよう…ということで選びました。

出題のしかたもうまいし、答えのところでちゃんとポイントとなる文法事項が説明されているしで、なかなか役に立つ問題集です。問題文も面白い。(ハシビロコウとかイチゴ牛乳はいいんですが…、奥さんとの仲が大丈夫なのかが大いに気になります)

特筆すべきは、代名詞の強勢形とか、なんかそのへんの「最初の方で出てきそうなやつ」がいくつか最後の方に出てくる点です。なぜこういう順番にしたのかはわからないのですが、最後の方にわりとわかりやすいものがあるというのは、順番にやっていくときに気が楽です。「第○課を過ぎたら、あとは楽になるぞ…」と思える構成は非常にありがたい。

この問題集は何度か繰り返してやった方がいいと思われます。選択式ではないので、「答えが何番かを丸暗記してしまう」というおそれもありません。むしろ、間違いながら何度も繰り返すことで身になりそう。

 

…で、上記のリンクを貼り付けるときに気づきましたが、同じ著者が文法書も出しているんですね。そちらも気になるなぁ。

 

これから受検される方へ

  • まずは語彙を増やすのがお勧め。「キクタン」シリーズが特におすすめです。
  • 文法は「フラ語入門」一冊で十分。あれこれたくさん買ってもしかたないです! これよりわかりやすい本はありません。
  • そんな「フラ語入門」でも、最初の方で挫折することはありえます。(自分は過去に何度か挫折しました) それはどちらかというと、難しいからというよりは、つまんないから、です。だいたい「否定のde」のあたりでつまんなくなってくる。その場合、つまんない箇所は気にせずに、とにかく読み進めること! 冠詞とかそういうところはつまんないですが、動詞の活用のあたりになってくると多少は面白くなってくるはず。
  • 本番の出題形式に慣れるためにも、問題集はやっておいた方がいいと思います。個人的には、単語と文法の勉強がある程度できてからの方がいいかなと思います。
  • 問題集の難易度はだいたい本番の難易度に近いので、問題集についている模擬試験で合格点がとれれば、本番も合格の可能性が高いと思われます。

フランス語は学習者も多いので、参考にできる情報も多いと思います。

いろいろな方の経験を元に、学習を進めていきましょう!(自分も…)